美容師免許取得には申請が必要!申請方法や必要なものをご紹介!
美容学校を卒業し、無事に美容師国家試験に合格してすぐに働こうと思っても、まずは免許の申請をする必要があります。申請の仕方や用意するもの、気をつけるポイントについて解説します。書類をそろえたり郵送したりと、時間と手間がかかるので、しっかり用意しましょう。
美容師免許を取得するには申請が必要
試験に無事合格したら「公益財団法人理容師美容師試験研修センター」に申請書類を提出します。提出後書類に不備がなく、美容師名簿に登録が終われば美容師としてデビューできます。
美容師免許の申請期限
免許の申請は、試験に合格すれば期限はとくにありません。そのため、合格後はいつでも手続き可能ですが、いざ働きたいとなったときに手続きをしていないと、美容師として働きはじめることができません。特別な事情がない限り、試験に合格したら手続きするのが賢明です。
無免許で美容師として働くとどうなるか?
免許申請をしないまま美容師として働いてしまうと、無免許営業ということになります。無免許営業がバレてしまうと30万円以下の罰金が科せられます。トラブルを避けるためにもきちんと手続きを行ってください。
美容師免許の申請方法
免許の申請の仕方について説明します。提出書類に不備があると再度書類送付や手続きが必要になるので、しっかり書類をそろえてください。
書類を郵送で申請
郵便局へ行き、書類を郵送して申請を行います。簡易書留での郵送になります。書類に不備があると再送付となり、お金や時間が余計にかかってしまうので、学校の先輩や先生に書類に間違いがないかチェックしてもらうとよいでしょう。
理容師美容師試験研修センターに直接持って行く
家からセンターが近い人は、直接書類を提出することもできます。平日の9時半から正午まで、または13時から16時までに書類を持って行けば、直接センターでの手続きが可能になっています。
美容師免許申請の際に必要なもの
次に免許申請の際に用意するものを記載しました。試験の合格書以外にも準備が必要です。役所や病院に行く必要があるものもあるので、焦らなくてよいように手続きの際には余裕のあるスケジュールを組んでおいてください。
必要なもの6点
・免許申請書
・合格証明書
・登録免許税の収入証紙
・手数料の郵便振替払込金受領証
窓口かATMで振り込みが可能。
・本籍地が記載されている住民票または戸籍抄本(発行後6か月以内のもの)
・精神機能の障害の有無に関する医師の診断書(発行後3か月以内のもの)
診断書とは?
必要書類の中に診断書とありますが、聞きなれない人がほとんどでしょう。「精神科に行く必要がある?」「診断書をもらえなかったらどうしよう?」と不安に感じるかもしれませんが、心配する必要はありません。なぜ診断書が必要かというと、美容師はカラーやパーマ液などの薬剤を使ったり、刃物でお客さんの髪の毛を切ったりするからです。
お客さんの肌や髪に触れるデリケートな仕事なので“心身ともに健康で問題なく働けます”という証明を発行してもらうということです。診断書は精神科ではなく内科などの近所の病院で発行してもらえば大丈夫です。診察前に、美容師免許取得のためと一言伝えておくと、診察がスムーズになります。
美容師免許申請の際の注意点
名前の変更時などは免許も手続きが必要
結婚などで名字が変わった場合、免許の名前も変更が必要です。変更については“婚姻等で本籍または氏名が変わった場合は、理容師および美容師法で手続きを行わなければならない”“変更後30日以内に手続きが必要”と定められています。氏名が変わった30日以内に手続きとなると、忙しくて後回しにしてしまったり忘れてしまったりする可能性もあります。30日を過ぎて申請しても罰則はありませんが、結婚の手続きと一緒に美容師免許関係の書類もまとめてかたづけてしまいましょう。
免許を紛失、破損した場合はどうすればよいか
美容師免許は、車の免許証のように持ち運ぶ必要はありません。美容室に入社するとき、そのほかの手続きで美容師であることを証明する必要があるときなどに提示します。免許の紛失防止にお店で免許を保管している場合もありますが、自宅に保管している人がほとんどです。そのため、「必要なときに探してみたら免許があると思ったところにない!」なんてこともあります。
免許をなくしてしまった、または破損してしまった場合は、再発行してもらうことができます。どうしても免許が見つからない場合や、破損してしまった場合は速やかに再発行の手続きをしましょう。簡易書留で受付後、2~4週間後に郵送で受けとることができます。書類に不備があると再申請で時間がかかるので、しっかり確認してから郵送するようにしましょう。
まとめ
試験に合格したら、速やかに免許申請を行いましょう。はじめての手続きや、書類をそろえるのは分からないことが多く面倒なものです。周りの人にダブルチェックしてもらうと、思わぬミスを見つけてくれるかもしれません。しっかり書類を用意して再送付の必要がないように準備してください。免許証は、保管場所を決めて大事に保管しておきましょう。「働くことが決まったのに、せっかく作った免許証が見あたらない!」ということにならないようにしてください。手続きが終わり美容師名簿に名前が登録されたら、晴れて美容師としてデビューできます!