美容師のアシスタントとは?スタイリストとの違いを解説!

公開日:2022/12/01  最終更新日:2023/03/23

「お客さんをより美しく見せる手伝いをしたい」という思いから美容師の国家資格を取得しても、すぐにカットやパーマなどに携われるわけではありません。ある程度アシスタントとして下積みを重ねてから、スタイリストデビューとなるのが一般的です。今回は美容師のアシスタントの役割について、スタイリストとの違いなどと一緒に解説します。

美容師派遣ランキング!おすすめの美容師派遣サービスはこちら

アシスタントの役割

アシスタントとは日本語で「助手」の意味です。その名の通り、同じ店舗内で働くスタイリストをサポートするのが主な役となります。

美容師の国家資格を取得できても、カットやカラー、パーマなどの技術的な部分では未熟なため、最初はスタイリストのサポート業務を通じて、スキルの習得・向上に努めるのが通常です。アシスタントの主な仕事内容を、以下で見ていきましょう。

道具や備品の準備、掃除・片付けなどの環境整備

美容室にはシャンプーやリンス、スタイリング剤、カラー剤、パーマ液、ホットタオルといったさまざまな道具・備品があります。スタイリストの業務に支障をきたさないように、アシスタントは道具・備品の準備を行います。

不足するのもがあれば補充をしたり、発注したりすることもあるでしょう。また、店内の環境を整えることも大切な仕事のひとつです。お客さんが気持ちよく過ごしてもらえるように、開店前・閉店後に床を掃いたり、鏡を磨いたり、トイレを掃除したりします。

お客さんのシャンプーやカラー・パーマのサポート

多くの美容室で唯一、アシスタントがお客さんの施術で任されるのがシャンプーです。店舗ごとのシャンプー試験に合格すると、アシスタントがお客さんのシャンプーを一人で行います。

シャンプーとひと口にいっても、お客さんに満足してもらうためには、充分な練習量が欠かせません。閉店後などを利用して、アシスタント同士でシャンプーし合い、シャンプー試験合格を目指します。

また、スタイリストがお客さんのカラーやパーマを行う場合、アシスタントがサポートに入るのが一般的。カラーではカラーレシピに沿った薬液を作り、パーマでは施術内容に応じたロットを準備します。

お客さんの受付や案内、会計

レセプション専門のスタッフがいない美容室の場合、アシスタントがお客さんの受付や案内、会計などの接客業務を担当します。

お店を訪れたお客さんの荷物を預かり、順番が来たら席に案内。施術終了時には清算をして、見送ります。また、電話でかかってきた予約管理も、アシスタントが行う重要な仕事のひとつです。

アシスタントとスタイリストの違い

続いてはアシスタントとスタイリストとの主な違いを紹介します。

技術力

アシスタントは美容師としての経験年数が少ないため、当然のことながらスタイリストと比べてカットやカラー、パーマといった技術力は一般的に低いです。先で述べたように、多くの店舗でアシスタントはカットやパーマなどを一人で担当できません

拘束時間

アシスタントはスタイリストとして一人前になるために、営業時間後を使ってカットやパーマの練習をするのが通常です。夜遅い時間までお店の中に拘束されるため、終電で帰宅するケースも珍しくはないでしょう。また、中には休日に講習や勉強会を行っているところもあります。

給料

アシスタントはまだ一人でお客さんの施術を担当できないため、スタイリストと比べると当然のことながら、給料は低く設定されています。さらに練習する材料を自腹で購入したり、外部で開催される有料の講習会に参加したりと、出費も考えなければいけません。

アシスタントからスタイリストになるには

アシスタントからスタイリストになるためには、各美容室で行われるシャンプーやカット、カラー、ブローといった試験に合格しなければいけません。合格するまでの期間は2年~3年ほど。技術が伴っていなければ合格できないため、中には5年ほどかかるケースもあるでしょう。

受け身の姿勢で日々の業務をこなしているだけでは、試験合格に必要なスキルは身につきません。先輩スタイリストのカットやカラー、ブローをよく観察して、自主練習に臨みましょう。自分が苦手な部分を明らかにさせて、克服に向けて先輩からアドバイスをもらったり、集中的に練習したりすると、試験合格の可能性が高まります。

また、お客さんに満足してもらえるコミュニケーション能力の習得も欠かせません。居心地のよい時間を過ごしてもらえるように、会話力に磨きをかけましょう。一人ひとりが望んでいることをキャッチして、それぞれの距離感に合わせて会話できる力が必須です。

まとめ

美容師のアシスタントは、まだ一人前の美容師とはいえません。多くの店舗では「道具や備品の準備、掃除・片付けなどの環境整備」「お客さんのシャンプーやカラー・パーマのサポート」「お客さんの受付や案内、会計」などが役割をとして与えられ、仕事や自主練習を通してスタイリストとして必要なスキルを身につけていきます。

一般的にスタイリストとして働くためには、2年~3年ほど必要です。先輩が持つスキルを積極的に吸収して、目的を持った自主練習に取り組むことで、スタイリストとしてのデビューを早められるでしょう。

おすすめ関連記事

サイト内検索

【NEW】新着情報

昨今のライフスタイルの変化から、業務委託で働く美容師が人気を集めています。自分で働く時間や勤務日数を決められ、マンツーマンで接客できるので利用者からの満足度が高く、指名率がアップしやすいです
続きを読む
美容学校を卒業し、無事に美容師国家試験に合格してすぐに働こうと思っても、まずは免許の申請をする必要があります。申請の仕方や用意するもの、気をつけるポイントについて解説します。書類をそろえたり
続きを読む
一見、華やかに見える美容師の世界ですが、実際には業務内容が多岐にわたる職業でもあります。ただ、美容学校を卒業して働き始めると想像していた仕事と違うと感じる人も多いでしょう。本記事では、美容師
続きを読む
美容師派遣関連コラム