美容師として働くには資格や免許は必要?美容師免許について解説!
ヘアサロンに行くと、美容師がヘアカットやパーマなどをさまざまな技術を駆使して施術してくれます。では、自分もお客さんの髪の毛を切る側になってみたい、ヘアサロンで働いてみたいと思ったら、何からはじめればよいのでしょうか?美容師として働きたいと思ったら、資格や免許が必要なのかどうかについて解説します。
美容師になるためには美容師免許が必要
美容師として働きたいと思ったら、美容師免許が必要です。では、それはどういった資格なのでしょうか?
美容師免許とは?
美容師になるには、国家資格である「美容師免許」が必要です。そのため、ヘアサロンでヘアカットをしているのは、美容師免許を持っている人ということになります。美容師免許の取得には、年齢の制限がありません。そのため、社会人になってからでも美容師を目指すことが可能です。
美容師免許を取得する条件
美容師免許の取得には年齢の制限はありませんが、美容師免許の取得条件のためには美容学校を卒業していることが条件になっているので、まずは美容師学校に入学しましょう。
美容師学校を卒業後、美容師国家試験を受け合格すれば免許が取得できます。免許取得後、免許申請を行い美容師名簿へ登録が終われば、晴れて美容師として働くことができるようになります。
免許なしでもアシスタントとして働くことはできる
美容師免許を取りたいけれど、学費の捻出が厳しい…という方もいるかと思います。そうった場合は、まずは免許不要のアシスタントとして働く道もあります。資格の取得を支援してくれるところもあるので、学費を支援してもらいつつアシスタントとして働くことができる場合も。
ただし、免許のないアシスタントがお客さんの髪に触れるのは法律違反になっているため、できる仕事は限られます。求人に応募する場合は、しっかり条件を確認するようにしましょう。
美容師免許取得の難易度
美容師になりたいと思っても、センスや知識がないと合格できないのでは…実技に合格できなかったらどうしよう…と不安になる人も多いかと思います。試験の内容や、難易度について解説します。
筆記試験の内容と合格基準
美容師免許の筆記試験の内容は、関係法規・制度、保健、香粧品化学などの美容的な専門性の高い内容についての問題が出題されます。筆記試験は50問中6割以上の正答率が必要になります。また、すべての課目で無得点がないことも合格の基準になっています。
実技試験の難易度と合格基準
美容師免許の実技試験の内容は、美容の基礎的な技術ができているかをチェックするカッティングやセッティングの実技試験があります。また衛生上の取り扱いについても実技試験があります。
実技試験における合格基準は、カッティングの実技試験の減点が40点以下、セッティングの実技試験の減点が50点以下であることです。また、衛生上の取り扱い試験における減点が30点以下であることとなっています。
合格率と難易度
美容師免許は国家試験です。何だか難しそうに聞こえますが、毎年の合格率は50%~70%を推移しているので特別合格率が低かったり難しかったりする試験ではありません。美容学校でしっかり勉強すれば合格できるでしょう。
美容師免許を取得する方法
美容師免許を取得したいと思ったら、美容学校を卒業し、試験に合格する必要があります。どんな美容学校があるのかを解説します。
昼間課程の美容学校
昼間課程の学校は、一般的な専門学校をイメージしてもらうとよいでしょう。対面式の指導が充実しているため、しっかり勉強したい方におすすめ。また、生徒数が多いので生徒同士で勉強や実技の練習ができるのもメリットです。学習期間は2年間、学費はおよそ200~300万円となっています。
夜間課程の美容学校
夜間課程の学校は、18時、19時から23時くらいまでの時間が授業時間で、しっかり対面式での指導を受けることができます。しかし開校時間が短いので、要点をしぼった学習内容を学ぶことになります。
夜間学校のメリットは、昼間に仕事をしている人も通うことができるところ。学習期間は、2年や3年など、学校によって異なるので確認しておきましょう。学費は昼間課程とくらべると100万円ほど安くなっています。
通信課程の美容学校
通信課程の学校は、自宅学習がメインです。しかしすべてが自宅学習で完結するわけではなく、レポート提出や授業に参加するスクーリングがあります。学習期間は3年と長めになっていますが、学費は50万~80万円程度と、大幅に安いのが特徴です。
まとめ
美容師として働きたいと思ったら、学校の卒業、試験の合格が必要になってきます。一見ハードルが高いように思いますが、夜間や通信課程でも勉強でき、免許取得に年齢の制限がないので、やる気があれば何歳でも美容師になることが可能です。
美容学校で勉強しつつ免許取得を目指すなど、美容師を目指す道はいろいろあります。まずは自分に合ったスタイルの美容学校探しや、実際どんな求人があるのかを確認することからはじめましょう。