美容師の業務委託が人気?美容師派遣との違いをご紹介!
昨今のライフスタイルの変化から、業務委託で働く美容師が人気を集めています。自分で働く時間や勤務日数を決められ、マンツーマンで接客できるので利用者からの満足度が高く、指名率がアップしやすいです。この記事では、業務委託の美容師についてご紹介。さらに、派遣美容師との違いも解説しています。
美容師の業務委託とは
業務委託とは、フリーランスや個人事業主を指します。美容室と雇用契約を交わすのではなく、業務委託契約を結び、業務委託の内容に沿って働く方法です。労働時間や勤務日数などを自分で決めて働くことができるため、自分が希望するスケジュールに合わせられる点が、業務委託の大きな特徴といえるでしょう。
そのほかの特徴として給料と社会保険があります。業務委託は給料制ではなく完全歩合性です。契約内容に記載されている方法で、売上の一部を美容室、残った売上を業務委託の美容師が受け取れます。
一方、社会保険については美容室に雇用されていないため、保険は一切ありません。そのため、国民年金や健康保険は自分で加入して保険料を支払う必要があります。
業務委託のある美容室
都市部をメインに業務委託の美容室はありますが、近年では地方にも業務委託の美容室が増えています。都市部だとサロンの数も多いため、リピーターの顧客の確保に戸惑う場合があるでしょう。
研修について
業務委託の美容師は主にスタイリストなため、研修制度はほとんどありません。しかし、昨今の業務委託を選ぶ美容師が増加していることを受け、研修や勉強会を実施するところが多くなっています。
そのため、技術向上したい人や新しい知識を吸収したい人は、研修を提供する業務委託の美容室を選ぶとよいでしょう。
美容師派遣との違い
美容師派遣は派遣会社と契約を結び、派遣先の美容室で業務を行います。雇用主は派遣会社になりますが、働き方は派遣先の美容室の方向性に合わせます。
契約更新は3か月や6か月など、派遣先の美容室によって異なりますが、契約更新については働き方の評価で大きく変わります。働きぶりが思わしくなければ契約更新にならない場合があるため、注意が必要です。
一方、美容師派遣の給料は派遣会社から受け取る形となり、基本的に時給制になります。契約を結ぶ際に、時給や勤務時間、日数などを決め、それに基づいて働きます。
残業はほとんどない
美容室に就職して働く場合、残業が多いところもあります。しかし、美容師派遣はサービス残業があまりなく、契約した勤務時間内にきっちり終われる場合がほとんどです。
美容師派遣で働く方法
美容師派遣として働きたいと思ったら、まずは派遣会社に登録しましょう。派遣会社ごとで取り扱う美容室や待遇などは違うこともあるため、1社ではなく複数の派遣会社に登録しておくと、自分の希望する働き方とマッチした美容室が見つかりやすいです。
派遣であれば、働いてからの勤務時間の変更や給料などの相談は自分でせずに、派遣会社が対応してくれるため、ストレスなく働けます。
業務委託美容師のメリット・デメリット
美容師派遣はある程度、勤務時間などが決まっていることがありますが、業務委託の美容師は自分の好きなタイミングで働けるので、スケジュール調整が行いやすいです。そんな業務委託のメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
なんといっても、勤務時間や休日を自分で自由に決められることは業務委託の最大のメリットです。「今日は朝から働こう」「朝は用事があるから昼から働く」など、自分の都合に合わせて働くことができるため、身体に負担をかけずに無理なく続けられます。
また、業務委託の美容師の歩合還元率が高いため、歩合率がよければ美容室で直接雇用契約を結んでいる人よりも収入アップが見込めるでしょう。
さらに、集客は美容室が行ってくれるため、美容師自身で宣伝する必要がなく、安定して仕事がくる点も業務委託のメリットです。
デメリット
業務委託の美容師のデメリットは収入がなくなる可能性がある点です。直接契約した美容師と違い、基本給や社会保険などが整っていないため、自身の体調不良により働けなくなると、その間の収入もなくなります。
毎月、安定した収入が見込めないことがあるため、業務委託で働く場合は、収入を考えながらスケジュールを決めましょう。また、社会保険が完備されていないので、年金や健康保険は自分で加入して支払う必要があります。
年末調整もないため、確定申告も自分でする必要があり、はじめて確定申告をする際はやり方がわからなくて戸惑う場合があるでしょう。
まとめ
美容師の業務委託と派遣について解説しました。近年、美容師の働き方はさまざまであり、美容室と直接契約して働くのではなく、自分のライフスタイルに合わせた働き方を希望する美容師が増えています。なかでも、自由な働き方ができる業務委託の美容師は増加傾向にあるのが特徴です。面倒な人間関係を気にせずに、自分の裁量をすべて決められるため、高スキルがあると収入アップが期待できます。一方で、年金や確定申告など、自分でしなければいけないデメリットがありますが、確定申告の作成方法などは税務局に相談すると無料で教えてもらえるので難しく考える必要はありません。業務委託の美容師で自由な働き方を楽しんでみるのもよいでしょう。