派遣美容師とは?正社員やフリーランスなど働き方の違いを解説!
近年注目を集めている派遣美容師について紹介します。正社員美容師、フリーランス美容師、パート美容師との違いを見ていきましょう。自分の好きな時間に好きな美容室で勤務できる派遣美容師ですが、働く期間は短期である場合が多く、収入が安定しないこともあります。興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
派遣美容師とは
概要、メリット、デメリットを見ていきましょう。
派遣要請を受けて美容室で働くスタイル
派遣会社に登録している美容師が、派遣要請を受けて美容室で働くスタイルを指します。派遣期間は短いときが多く、数日~数週間が一般的です。
しかし、長期間にわたり派遣されることもあります。たとえば、産前産後休暇で1年以上休業している美容師の代わりにカットなどを担当することがあります。つまり、派遣美容師は美容師不足で困っている美容室のヘルプとして勤務するかたちになります、
メリットは自分のライフスタイルに合わせて働けること
派遣美容師は、育児中や介護中であっても無理なく働けるメリットがあります。土日祝だけ働きたい、平日の日中だけ働きたい、自宅から近い美容室で働きたいなどというような個人の希望を派遣会社に伝えることで、派遣会社は美容室のオーナーと本人に代わって調整してくれます。
正社員の場合、自分が希望する勤務地や勤務時間通りに働けないことがありますが、派遣美容師はそのようなことがありません。
デメリットは収入が安定しないこと
派遣美容師の給料は時給制です。そのため、歩合制のようなインセンティブがありません。どれだけ頑張って勤務しても時給×勤務時間の給料しか支給されないので、給料を上げるためには勤務時間を増やすしかありません。
また、正社員のように昇給はほぼないので、キャリアアップは難しいでしょう。そのため、モチベーションが低下してしまう恐れがあります。
扶養の範囲内でお金を稼げればよい美容師であれば問題ありませんが、貴重な収入源として、まとまったお金を稼ぎたい人には、あまりおすすめできません。
正社員美容師との違い
概要と違いを見ていきましょう。
美容師の仕事に専念できる
正社員美容師は美容師の仕事以外にも、清掃、在庫の確認、業者との調整、会議に参加、社員の教育などをしなくてはいけません。派遣美容師は、カットやカラーなどの美容師の仕事に専念できます。
雇用保険や失業保険などがない
自分の体調が優れないときなどに仕事を休むときは、有給休暇を消化できません。それは収入減を意味します。そのため、安定した収入が保障されている働き方ではないことを認識しておきましょう。
また、雇用保険や失業保険などがないので退職金も支払われません。派遣期間が満了して次の職場が決まるまでに、退職金を生活資金に充てることができないので、お金に余裕がないときは、次の職場を早急に見つける必要があります。
フリーランス美容師との違い
概要と違いを見ていきましょう。
フリーランス美容師は自分で店舗を構えて美容室を経営している
個人で経営している小さい美容室を見かけることがあるでしょう。自分で店舗を構えて美容室を経営している美容師をフリーランス美容師といいます。
仕事に必要な道具だけではなく、内装、外装、ホームページ、チラシなども自分で考えて準備します。価格設定も自分で行うので、ある程度の経営の知識があると有利でしょう。
テナント料や広告宣伝費なども自分が負担することで、固定客が増えて美容室の認知度が高まるまでは収入が安定しない傾向があります。
収入が安定していないことが共通点
共通点は収入が安定していないことです。フリーランス美容師も雇用保険や失業保険がないので、退職金の支給などがありません。働けば働いた分だけ収入は増えますが、年末年始に休暇をとると収入は減少します。それ以外は、ほぼ共通点はないでしょう。
パート美容師との違い
概要と違いを見ていきましょう。
パート美容師は正社員美容師より短い時間働くスタイル
パート美容師は、正社員美容師と同じ職場で勤務しますが、勤務時間が短い特徴があります。そのため、家事や育児と仕事の両立ができます。
また、派遣美容師のように、数日~数週間のスパンで職場を転々とする必要がありません。自分から申し出をしない限り年単位で勤務できる場合がほとんどなので、長く同じ職場で働きたい人にはおすすめです。
時給制が共通点
パート美容師は派遣美容師と同じく時給制です。しかし、派遣美容師より収入は安定しています。それは、あらかじめ勤務する曜日と勤務時間が固定されていることが多いからです。勤務する月により多少の収入の増減はありますが、派遣美容師より計画性を持ってお金の管理ができるでしょう。
まとめ
美容師免許を持っていて、美容師として勤務した経験を活かして仕事をしたいと思っている人は多いでしょう。働き方は、正社員美容師、フリーランス美容師、パート美容師、派遣美容師とありますが、自分の目的にあった働き方を選択しましょう。
たとえば、収入を安定させたいのであれば、フリーランス美容師や派遣美容師ではなく、正社員美容師が理想でしょう。収入が安定しなくても構わないので、自分の都合に合わせて働きたいのであれば、派遣美容師がおすすめです。