美容師の転職で失敗しないようにするには?気をつけたいポイントを紹介

公開日:2022/12/15  最終更新日:2023/03/23

美容師という仕事は、顧客の視点からみると華やかで流行に敏感・おしゃれなどのイメージがあり憧れる人も多い一方で、離職や転職の多い仕事としても知られています。それでは、美容師が離職や転職をする理由にはどういったものがあるのでしょうか。実際に行動を起こすときに注意したいことなども含めて解説します。

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美容師のよくある転職理由

美容師の離職率は、就職してから1年以内で50%、3年で80%ともいわれます。美容師業界は慢性的に人手不足の状態にあり、同じ業界の中ならば転職はしやすい職業といえるでしょう。美容師がここまで転職・離職が多い理由はどういったところにあるのでしょうか。

給与に対する不満

サロンによる差はあるものの、アシスタントの年収が平均170万円程度、月の手取りが多くて15万円程度ということもあります。そのうえ、講習の費用やテキスト代、練習の材料などに費やす金額が必要になることもあり、給与に対する不満を持つ声は少なからずあがっています。

長い拘束時間

アシスタントのうちはとくに、開店の準備にはじまり技術の練習やスタイリストの補助、営業時間中から閉店までの片付けなど、一日中拘束されます。休日も講習や練習などで休めないことも多く、拘束時間が長いことも挙げられます。

人間関係での悩み

規模の差はありますが美容室は少人数で営業しているところも多く、一度、人間関係がこじれてしまうと個人の力で修復することが難しい場合もあります。

体力的な問題

美容師の仕事はほぼ立ち仕事ということもあり、拘束時間が長くなればなるほど体力的には厳しい職種といえます。シャンプーなど中腰の体勢で行う業務もあり、腰痛など身体を壊す原因となることもあります。

顧客の外見を扱うプレッシャー

美容師の仕事は、顧客の外見を変える仕事のため、プレッシャーも大きいものです。好みも髪質も千差万別の中で、顧客の望みをかなえるという役目には責任もあり、思い通りにならなかった顧客からのクレームなどで心が折れてしまうこともあります。

美容師が転職に失敗する原因

さまざまな要因で転職をする美容師ですが、転職先でも思い描いた仕事ができずに転職を繰り返してしまう人がいます。これは美容師に限ったことではありませんが、転職に失敗する原因には傾向があるのです。

転職理由が環境やほか人の責任になっている

「上司がひどかった」「残業ばかりで給料が安かった」など、ほか人や環境を転職の理由にした場合、転職してもほかの要因でうまくいかないケースがあります。それは自分以外の要因に気を取られるあまり、そのほかの条件をおろそかにしてしまうことが多いからです。

新しい環境になじめない

スタイリストに昇格してからの転職の場合にうまくいかないケースがよくあります。転職先で新人扱いをされたり、新しいルールを覚えなければならなかったりなど、これまで培ってきたノウハウが通用しないことがあるからです。

目標がない

なんとなくなじめない、というような気持ちで転職をしてしまうと転職先でも同じような理由でなじめなくなるのは時間の問題です。

美容師が転職するときに気をつけたいポイント

美容師業界は転職が多い業界とはいえ、周りもしているからと軽い気持ちで転職をしても状況は変わりません。理想の働き方に近づくためには、ポイントを押さえることが必要です。

譲れない条件を決める

転職を検討する場合には譲れない条件があるはずです。転職先がその条件をクリアしているのかどうか、慎重に見極める必要があります。

・給与面の確認
入社時からその後の昇格を含めた給料の金額やボーナスの有無、歩合などを確認することが重要です。現在の給与に不満がある場合は、なおさら慎重に確認をしましょう。

・休日の確認
給料が多くても休日が極端に少ない、などということはないか忘れずに確認しましょう。休日日数が規定に書かれていても、実際にその日数の休日が取れるのかどうか、講習の有無や頻度も確認しておくとよいでしょう。

・サロン見学をする
サロンは少ない人数で回しているところが多いため、スタッフ同士の雰囲気はとても重要な要素です。書面だけでなく実際にサロンに足を運び、自分の目で様子を確認することで分かることもあるはずです。

自分がなりたい目標を決める

転職をする際にはほか人や環境の要素ではなく、自分自身がどのように働きたいかという目標を決めることがもっとも重要なことです。

働き方は多様になっており、美容師としてほかのサロンに移ることだけが選択肢ではありません。最近では、フリーランスの美容師として働くことができるシェアサロンなどもあるうえ、美容師の経験を生かして美容用品を販売する会社などを選ぶこともできます。

美容師はそれまでの接客経験やコミュニケーション能力、そして忍耐力などが評価されることも多く、転職先は1つではありません。自己分析をすることで自分の得意不得意を知り、目標とする働き方ができる場所を転職先として選ぶことが、成功への鍵となります。

まとめ

この記事では、美容師の転職理由や失敗する原因、成功するポイントなどについてご紹介しました。美容師に限らず転職の際は、ネガティブな要因を回避する理由だけだとうまくいかないことがほとんどです。

目標となりたい姿を明確に描いたうえで、転職先の条件を慎重に確認することが成功へのポイントです。選択肢は同じ職種だけでなく業界内にも違う働き方があることや、違う業種にも適正があることを知ったうえで、自分に適した転職先を見つけていきましょう。

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