美容師の転職の流れとは?退職までの準備とポイントを徹底解説!
美容業界において、転職活動は特別珍しいことではありません。現在、日本全国には約250,000件 の美容室がありますが、どのサロンも人手不足に悩まされています。
そのため、美容室は積極的に美容師の採用を行い、また美容師もよりよい環境を求めて転職を行っているのです。
そこで、今回は始めて転職活動を行う人向けに、美容師の転職の流れについてご紹介します。転職を成功させるために大切なポイントも取り上げるので、一緒にみていきましょう。
もくじ
美容師の転職の流れ
それでは、早速美容師の転職の流れを解説します。転職活動において大切なのは、必要なステップを確実にクリアしていくことです。
転職の流れをきちんと理解することなく進めてしまうと、希望退職日にお店を辞められないなど、思わぬトラブルに繋がる可能性があります。ここでしっかり確認しましょう。
転職理由を明確にする
美容師に限った話ではありませんが、転職をする前になぜ自分は職場を変えたいのか、理由を把握しておきましょう。
仕事がきつい、給料が安い、人間関係に疲れたなど、自分が仕事を続けられない理由をはっきりさせないと、いざお店を辞める旨を店長やオーナーに伝える際に、相手に自分の意思をきちんと伝えられません。
何より転職をする原因を知れば、自分が転職先の美容室にどんな条件を求めているのか明確になります。転職の指針を作るためにも、原因の分析はしっかり行いましょう。
スキルの分析を行う
転職において自己分析、特にスキルの分析は重要です。ヘアカット技術はもちろん、お客さんが希望するヘアスタイルを正確に聞き出すカウンセリング能力や、接客業には欠かせないコミュニケーション能力など、美容師としてアピールできる強みを探しましょう。
自分のスキルを正確に把握できていないと、志望しているお店に対してアピールできないだけでなく、転職先の選択ミスに繋がる可能性もあります。自分の弱みを改善するきっかけにもなるので、積極的に取り組みましょう。
気になるお店を調査する
転職理由を明確にし、自己分析もできたら、早速転職先の候補となるお店を探しましょう。
お店の調査をするときは就労条件だけでなく、そのお店がどんな強みを持っているのか、人間関係を含めた労働環境はよいのかなど、自分が働く上で重視しているポイントをクリアできているか確認してください。
情報収集の際は求人誌だけでなく、ヘアカタログやお店の公式サイト、お客さんのクチコミなども参考になります。できるだけ多くの媒体を利用して情報収集を行いましょう。
退職の旨をお店に伝える
転職活動を実際に行う前には、必ず自分が働いているお店の店長やオーナーに報告しましょう。
直接辞める意思を伝えるのは勇気が要りますが、黙って転職活動を行った結果、転職の時期がずれ込んでしまった、退職の理解を得ることができなかったなど、スムーズな転職の障害になる可能性があります。
何よりお世話になったお店に対して不誠実な行為なので、きちんと口頭で転職する理由や時期について話しておきましょう。
ただし、美容師業界は人手不足が続いています。そのため、引き止められるなどして退職まで時間がかかる可能性もあるので、注意しましょう。
求人に応募する
職場に退職の意思を伝えたら、早速働きたいお店の求人に応募しましょう。通常の企業のように書類審査から始まるお店もあれば、いきなり面接から始まるお店もあり、選考の形式はさまざまです。
面接では自己分析を通して見つけた自分の強みをアピールして、お店側に自分を採用するメリットがあることを伝えましょう。また、美容師は接客業なので、第一印象も大切です。面接官の質問には自信を持って、相手に聞こえるように大きな声で答えましょう。
仕事の引き継ぎを行う
退職前には、きちんと後任のスタッフさんに仕事の引き継ぎを行いましょう。引き継ぎ作業は必須ではありませんが、退職後にお世話になったお店に迷惑をかけないためにも大切です。
そして、担当しているお客さんにも退職する旨を伝えておきましょう。美容院ではなく美容師を目当てに通っているお客さんの場合、転職先のお店に来てくれる可能性が高いです。
転職を成功させるポイント
理想の職場で働くためには、ただ転職の流れを把握するだけでは難しいです。次は、転職を成功させるためのポイントについて取り上げます。
転職エージェントに相談する
転職活動の際は、できるだけ転職エージェントを利用しましょう。彼らは転職サイトに登録すると、専属のアドバイザーとして転職後のキャリア形成や履歴書の作成、面接の対策まで一緒に考えてくれる心強い味方です。
もちろんエージェントに相談しなくても転職活動はできますが、基本的に相談は無料ですし、好条件の求人を紹介してくれます。特に初めて転職をする人は、積極的に利用するとよいでしょう。
経歴やスキルは正直に伝える
これまでの経歴やスキルは、誤魔化さずに相手に伝えましょう。職歴が短い、特筆するスキルや資格がないからといって、転職活動が不利になるとは限りません。むしろ虚偽の報告をすることで、後々大きな問題に発展する可能性があります。
特にスキルについては、正直にできること、できないことを伝えるべきです。面接時に「できる」と答えた業務がまったくできないと、採用したお店側も困りますし、何より相手の信用を失います。
仕事を続けていく上で信用が一番大切なので、経歴やスキルは嘘偽りなく相手に伝えましょう。
希望条件に順位をつける
求人を探す際は、自分の希望条件に優先順位をつけておきましょう。希望条件は複数あるでしょうが、すべての条件を満たす求人があるとは限りませんし、見つけたとしても必ず採用してもらえるわけではありません。
自分が転職をする理由を思い出しながら、今一度軸となる希望条件を考えてください。条件の順位をつける際には、譲れない条件とそのほかの条件を相対比較しながら見直すとよいでしょう。頭の整理ができますし、本当に優先したい条件が見えてくるはずです。
転職サイトをこまめにチェックする
登録している転職サイトの求人情報は、必ずこまめにチェックしておきましょう。求人情報は日々更新されており、応募者が多い求人は早々に募集を締め切ってしまう場合があります。興味を持った求人を見つけたら、すぐに連絡を入れましょう。
また、サイトの求人は時期によって増減が変わります。たとえば、1年のうち一番求人の掲載が多いのは2月から3月です 。これは4月という区切りのよい時期に転職をする人が多いからで、企業側の採用活動も活発になります。
気になる求人に出会えないときは、転職活動をする時期にも気を配るとよいでしょう。
連絡はこまめに取る
最初に取り上げた転職エージェントとは、こまめに連絡を取るようにしましょう。
転職エージェントは求人サイトにまだ載せていない求人を抱えている可能性もあるので、ほかの転職活動を行っているライバルたちよりも先に応募するためにも、自分から積極的に連絡をして確認する必要があります。
もちろん転職エージェントだけでなく、応募をしたお店とも連絡をしっかり取っておきましょう。相手からの連絡に対するレスポンスが早ければ、それだけで印象もよくなりますし、情報の伝達ミスも防げます。
まとめ
以上、美容師の転職の流れ、そして退職までの準備とポイントについて紹介してきました。
美容業界は人手不足が続いているので、どの美容師もよりよい待遇のお店を探して積極的に転職活動を行なっています。ほかの業界よりも転職に対するハードルが低いのは、美容業界の大きな特徴です。
その一方で、同じ職場に留まって仕事を続ける美容師が減っている という指摘も出ており、お客さんに支持され、売り上げに貢献できる美容師の存在が求められています。
転職の際は自分の理想の職場を探すだけでなく、転職先で自分がどうすれば活躍できるか、長く働くことができるかまでしっかり考えましょう。そうすれば、自ずと自分が進むべき道が見えてくるはずです。