美容師の年間休日は何日?休日はどのように過ごしているのかご紹介!
拘束時間が長く、休みがとりにくいといわれることが多い職業のひとつに、美容師があげられます。ほかの職業で働く人と休日が合わず、実際はどのぐらい休めているのか、どんな過ごし方をしているのか分からないことも多いのではないでしょうか。この記事では、美容師の休日日数やその過ごし方についてご紹介します。
美容師の年間休日
労働者の休日日数は労働基準法で定められていて、年間休日は最低でも105日と決まっています。とはいえ、休みがとりにくい体質を抱えた業界もあり、とくにサービス業の年間休日は平均100日程度が現実です。その中でも美容師は平均90日となっており、休みがとりにくい職種であることには間違いはありません。
年間90日の休みは、週1日と隔週でもう1日程度休んでいる計算となります。美容室は基本的に土日祝日も営業しています。土日祝日は来店人数が多い曜日なので基本的に休みはとれません。
また同じ理由で年末年始やお盆期間も休みをとることは難しく、着物の着付けを行っている美容室では正月から出勤になることも多いでしょう。
ただ夏期休暇については、繁忙期を避けて交代で取っている美容室が多いようです。個人経営でもともとの人数が少ない美容室では、有給休暇がとりにくいことも多く、年間休日もさらに少なくなる傾向があります。
派遣美容師の休日事情
美容室全体の休日事情としては、関東地区では火曜日、関西地区では月曜日に定休日が設定されていることがほとんどです。これは以前、電力不足が問題になった時代に解消するために「休電日」がもうけられたことの名残といわれています。
美容師として特定の美容院に勤務する場合は、サービス業という特性上、ほかの職業が休みになることが多い土日祝日、年末年始やお盆は休みにくい特徴があります。
派遣美容師の休日について
最近では特定の美容院で働くという選択肢だけでなく、フリーランスとして派遣されて働くという選択肢もあります。派遣社員となった時の休日事情は正社員と少し変わってきます。
・休日出勤をするための条件
派遣の美容師になった場合、派遣会社は派遣社員に対して週1日は休日を与えなければなりません。休日出勤をいわれた場合にも断ることが可能になります。派遣会社と契約をする際には、休日についてもしっかり確認するようにしましょう
・休日出勤する場合
休日出勤をする場合は時給が割増になります。具体的には法定休日に出勤した場合は時給の35%増しとなる「休日労働手当」が、そして所定休日の場合は時給の25%増しとなる「時間外手当」が付きます。
契約時に法定休日や所定休日についても確認をしておく必要があります。時給面だけではなく、休日出勤を受けることにより意欲が認められたり、協力的という評価が得られたりとよいこともあるのです。
美容師の休日の過ごし方
ここまで、美容師のはたらき方による休日事情を見てきましたが、実際の休日にはどのように過ごしているのでしょうか。調べて見るとほかの職業で働く人と変わらない過ごし方をしているようです。
出かけてリフレッシュ
外出をしてリフレッシュするということはどの業界で働く人にとっても、一番メジャーな休日の過ごし方といえるでしょう。美容師に関しては休日が平日となることが多いため、外出先が空いているという点ではメリットになります。行列に並ばなくてもすむことや、割引がきくサービスも多いのも嬉しい点です。
地域ごとに休みの曜日が決まっていることで、美容師専用のサービスを提供する飲食店などもあるようです。連休がとりにくいため海外旅行には行きにくいというデメリットもありますが、日帰りや短い旅行であれば人も少ない時期に快適に、しかもお得に行くことができます。
身体を休める
美容師は一日中立ち仕事のうえ、営業時間中はまとまった休憩時間を取ることもできない日もあることでしょう。中腰の体勢で行う業務もあり、身体への負担が大きいのも事実です。休日にはゆっくりと休み、身体のメンテナンスを行う人も多いようです。
スキルアップのための勉強をする
これは勤務先から指名されることもあると考えられますが、自身でセミナーや勉強会に参加している方もいます。どの職業でも自分への投資は、仕事をするうえでの重要な要素となるでしょう。
まとめ
この記事ではさまざまな条件で働く美容師の休日事情について、日数や過ごし方などをご紹介しました。美容師は比較的、休日が少ない職業といわれていますが、平日が休みになっていることでお得に快適に過ごすことができる環境であるともいえます。
正社員にこだわらず、派遣やフリーランスといった働き方を選択することによって、休日の条件を変えることなく、休みたい時に休める環境を手に入れることもできます。選択肢は1つではないということも頭に入れたうえで、自分にとって働きやすい環境を選んでみてはいかがでしょうか。