派遣美容師の時給はいくら?気になる収入や年収など給料事情を解説!
派遣美容師は、日給×勤務日数で月収が決定します。歩合制は採用されていないのでインセンティブがありません。そのため、月収を計算しやすいのが特徴です。スタイリストとアシスタントでは時給に違いがある場合がほとんどなので相場を確認しましょう。また、派遣美容師が収入を増やす方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
美容師の平均的な収入とは
一般的なサラリーマンよりも年収は低い傾向にあります。とくにアシスタントの頃は給料が低いので、生活するだけでやっとだといわれています。
厚生労働省が公表している美容師の平均的な収入
平均年収は265万円です。平均月収は21万5,700円です。平均年間賞与などは6万1,500円です。平均年齢は30.2歳、平均勤続年数6~7年、平均労働時間は月に182時間です。
美容師の初任給
専門学校などを卒業して美容師免許を取得していても、最初はアシスタントとしてスタートします。その頃の給料は10万円台のことが多く、スタイリストに昇格するまでは金銭的な余裕があまりありません。
年齢別の年収推移
年齢別にみると、男性は50代前半がもっとも高く525万6,100円となっています。女性は30代後半がもっとも高く349万6,700円です。
美容師は年齢に関係なく仕事に従事できますが、立ち仕事が多いので肉体的な負担が避けられないことと、老後の資産形成が難しいことが挙げられています。
経験年数による年収の推移
5~9年の経験年数の美容師の年収と10~14年の経験年数の美容師の年収に大きな差があります。男性の場合は50万円近く、女性の場合は60万円近く差があります。それ以上の経験年数になると年収の伸びが緩やかになります。
女性の場合は出産や育児などで休業するケースが多いので、15年以上の経験年数であっても年収が低下する傾向にあります。
働く施設の規模による年収の違い
働く施設の規模が大きくなるに従い年収は微増しますが、そこまで影響があるわけではありません。美容師は個人のスキルやリピート客によって年収が変化することが分かります。
美容師の収入やボーナスの金額は?
美容師の収入について知りたい方は多いでしょう。一般企業の平均年収と比較すると、美容師の収入は決して高水準ではありませんが、近年は美容師の年収は上昇傾向にあります。
こちらでは、美容師の収入やボーナスの現状、年収アップの具体的な方法について詳しく解説します。
美容師の平均月収・平均年収
美容師といえば、ファッションやトレンドに敏感で、華やかなイメージがありますよね。一方で、体力や精神力を使うことが多く、労働時間が長いという印象を抱いている人もいるのではないでしょうか。
厚生労働省が実施した「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、美容師の平均年収は約322万円で、平均月収は約26万円です。日本の給与所得者の平均給与は年間441万円ですので、美容師の収入はそれほど高いとはいえません。
また、労働時間の長さから、時給で考えるともっと低くなると考えられます。ただし、美容師には自身の売り上げに応じた報奨がある場合も多く、将来的には高い収入を得ることが可能です。
さらに、男女問わず経験年数が長ければ長いほど、給与は上昇傾向にありますので、着実にスキルアップしていきましょう。
美容師のボーナスはいくら?
給与に関連して、やはり気になるのはボーナスの支給に関してではないでしょうか。ここでは美容師のボーナスの金額について見ていきましょう。
ボーナスが少ないって本当?
美容室の場合、一人ひとりが持ち前のスキルによってお客様を満足させるために努力しています。そのため、美容室側が「資格手当」を発行してスタッフのスキルアップを支援したり、「歩合制」の給与システムを採用したりする場合が多いようです。
そのため、実は美容師にボーナスが支払われることは少なく、厚生労働省が実施した「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、理容・美容師の「年間賞与その他特別給料額」は男性が52,800円、女性が51,700円という結果になっています。
この調査の結果から、大手の美容室で高い地位にある美容師が、毎年かなりの金額のボーナスを受け取っていることを考えると、小規模な美容室で働く美容師や、地位の低い美容師は、ボーナスをほとんど受け取っていないという現実が浮かび上がってきます。
ボーナスは年齢によって変わる?
美容師のボーナスは、30代以降で顕著に増加する傾向ですが、他の業種と比較するとやや低いのが現状です。しかし、中にはもちろん年2回ボーナスを支払う美容室もあります。
最近では、フリーランスとして働く美容師も急増しており、自由な労働時間や場所、直接的な収入が得られることなどが魅力的であるようです。なお、男性は50代後半、女性は40代前半から収入が伸びにくくなる傾向があるため、老後資金の面に注意しましょう。
年収をアップする方法
美容師が年収を上げるためには、役職者を目指すのが最初の一歩となります。役職に就くと、役職手当がつき、年収がアップする美容院が大半です。
さらに、美容師のランクを上げることも大切な要素といえるでしょう。スタイリストとしての技術によって料金や指名料に差を設ける美容室もあり、信頼度が高いと直接収入に反映されます。
また、技術や接客力を磨いて業務委託で働くと、1回のサービスごとに得られる収入が増える場合もありますので、自分にあった働き方を見つけましょう。
美容師は、社会的なニーズが高く、お客様とのコミュニケーションを通じて、やりがいを感じられる素晴らしい職業です。最近では、年間休日日数を増やすなど、福利厚生の充実に取り組むサロンも増えてきています。
また、特定の美容室と業務委託契約を結んだり、面貸しの契約を活用したりして、新しい働き方で高収入を目指す美容師もいます。自分の技術次第で、年収1000万円を超えるカリスマ美容師になることも夢ではありません。
美容師を目指す方や、現在活躍されている美容師が、より高みを目指して輝けるよう応援しています。
派遣美容師の時給・給料
時給の相場はスタイリストとアシスタントで異なります。時給制なので歩合制のようにインセンティブがありません。
派遣美容師の時給
一般的にスタイリストとアシスタントでは時給が違います。時給の相場は、スタイリストは1,600円、アシスタントは1,200円です。歩合制ではないのでインセンティブがありません。日給×勤務日数が給料となります。
派遣美容師の年収
月に23回、1日8時間勤務しているアシスタントの月収は22万800円です。1日の収入は、1,200×8=9,600です。日数をかけると9,600×23=220,800です。年収に換算すると265万円です。フルタイムの美容師と同じく、ある程度まとまった日数と長い時間勤務すると、安定した収入になります。
しかし、派遣美容師の場合は、短期間で職場が変更になる可能性があること、美容室の都合で勤務時間が変更になる可能性があることなどが予想されます。そのため、年収ベースでいくらと計算するのは、あまり現実的ではないのかもしれません。
派遣美容師が収入を増やす方法
時給が高い美容室を検索するだけではなく、色々な方法があります。
スキルを掛け合わせた仕事に就く
最近注目されている働き方を、自分も真似してみるとよいでしょう。たとえば、病気や障害を抱えていて美容室に通うのが難しい人の自宅や施設に出張して髪の毛を整える仕事です。
こちらのメリットは、店舗を持たなくても仕事ができることです。美容室を運営するのに必要な椅子や洗面台などを自分で用意する必要がありません。出張先の自宅や施設に備え付けられているものを使用します。
髪の毛を整えるために必要なハサミ、ドライヤー、鏡などを持参するだけで済むので楽でしょう。髪の毛の片付けや室内の清掃はどこまで担当するのか打ち合わせしておけばトラブルを防げます。
デメリットは、出張先が遠い場合に移動時間がかかるということです。田舎の場合は車を持っていないと難しいでしょう。デメリットはありますが、介護と美容のスキルを掛け合わせた仕事ができるので、派遣型美容師業務で選択肢を広げて収入に困ることを防ぎましょう。
派遣美容師求人サイトの求人件数が多い派遣会社に登録する
求人サイトに掲載されている求人件数が多いと、多くの美容室から自分の条件に合った美容室を見つけられます。そのなかで時給が高い美容室を検索すると、希望の美容室が見つかるかもしれません。
しかし、時給が飛びぬけて高い美容室は少ないことが予想されます。おそらく相場と比較して10円~200円程度の差になるでしょう。
時間をかけても時給が高い美容室が見つからない場合は、通勤時間が短い美容室を選びましょう。通勤時間が短いと、そのぶん長い時間勤務できます。そのようにしてコツコツ働くと収入アップが見込めます。
まとめ
美容師は、一般的なサラリーマンよりも年収が低い傾向にありますが、そのぶんやりがいがある仕事です。それを理由に頑張れる人は美容師に向いているでしょう。
そして、派遣美容師の給料は、日給×勤務日数で計算できます。派遣美容師が収入を増やす方法として、スキルを掛け合わせて働く方法や、通勤時間が短い美容室で働く方法を紹介しました。